多くの人が憧れる広々としたマイホーム。しかしシニア世代では、部屋数の多さや広さが負担になることも。むしろこれまでよりもコンパクトな住まいに住み替える人が増えています。
子育て世代がマイホームを考えるとき、部屋数や広さは重要なポイントと言えます。
家族全員がくつろげる広いリビングに憧れたり、子どもの成長にともなって一人一人の部屋が必要だったり…。とはいえ地価が高い都市部では、持家にしろ賃貸にしろ、希望通りの一戸建てやマンションを見つけるのは難しいもの。通勤時間や都会の利便性を犠牲にして、郊外に広めの家を建てた人も多いのではないでしょうか。
しかし子どもたちが独立して夫婦二人あるいは一人だけの生活になると、部屋数や広さは重要ではなくなります。むしろ移動や掃除が大変な上に、家のすみずみまで目が届きにくく不用心に。さらに持ち家や分譲マンションの場合は、面積が広くなるほど固定資産税の金額も高くなる など、部屋数の多さや広さのマイナス面が目立つようになります。そんなシ
ニアならではの事情が影響し、住み替えではよりコンパクトな住まいを選ぶ人が増えているようです。
部屋が広くなればなるほど住宅の価格も高くなり、上述で挙げたような課題も色々と出てくることでしょう。「引っ越し後の荷物量」「来客(身内も含む)の頻度」等を考慮して、部屋の広さや立地を検討することをおすすめします。
不動産仲介業のSUUMOが、持ち家からの住み替えを実行した50歳以上の103名(男性73名・女性30名、平均年齢63.4歳)に行ったアンケート調査では、「住み替えた後は部屋数が減った」という回答が47.6%で、半数近くを占めていました。一方、部屋数が増えた人は26.2%と少数派という結果に。子どもが独立して夫婦二人の生活になれば、細かく仕切られた間取りは必要ないと考える人が多いのでしょう。
出典データ:suumo「シニアの住み替えポイント10 ■部屋数、広さは住み替え前と比べてどう変わった?」
一方、広さはマンションを選ぶ人は狭くなり、一戸建てを選ぶ人は広くなる傾向がありました。シニア世代の住み替えでは一戸建てよりもマンションを選ぶ人のほうが多いため(住み替えの選択肢)、全体的にコンパクトな住まいを求める傾向があると言えそうです。
出典データ:suumo「シニアの住み替えポイント10 ■住み替える以前/住み替えた後の住宅 は何ですか?」
コンパクトな住まいにすることのメリットとしては、「掃除や戸締りが楽になる」「物件管理の手 間や費用の軽減になる」「生活動線の縮小による利便性の向上、体への負担の軽減」「バリアフリー工事をする際の費用の軽減」などが挙げられます。
シニア世代は広さよりも使いやすく快適な間取りへのこだわりが感じられ、それは住み替えだけでなくリフォームにも現れています。一戸建ての「減築工事」もその一つ。若い世代では新たに子どもが生まれたり子どもが成長したりすると部屋数が足りなくなって増築工事が行われること がありますが、シニア世代では逆に部屋数を減らす減築工事をするケースも。マンションでは部屋と部屋を仕切る壁を取り外してワンフロアにするリフォームが行われることも少なくありませ ん。
シニア世代が実行する「快適な住まい方」は、これまでの長い生活の中から導き出されたもの。住み替えも、そんな快適な住まい方を実現するための選択肢の一つと言えるでしょう。
住み替えであなたが暮らしたい家、生活したい部屋はどのような形でしょうか。
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