花粉飛散のピークも過ぎ、からっとさわやかな季節です。この時期の晴れた日は、大掃除ならぬ小掃除にピッタリ! 適度に体を動かしてスッキリ住まいで、連休明けを気分良くスタート。今回はそんな五月病対策にもなる、簡単・小掃除法のご紹介です。
ポイントは、「場所と目的をしぼって、最低限」
新年度が始まり、生活も落ち着いてきたこの時期は、全国的に気温も穏やか。晴れの日が多く気温も上がり、思い切り窓を開けて空気の入れ替えもできます。まさに小掃除には絶好のタイミング。梅雨前の防カビ対策にもうってつけです。ちなみに5月3日は「そうじの日」だとか(一般財団法人日本そうじ協会、神奈川県横浜市)。 またGWが終わるとどっと疲れが出て、なんだかダルくてやる気が出ない…あの「五月病」対策にも小掃除は効果的なのです。ほどほどに体を動かして、ちょっとした達成感を得ながら、きれいになった住まいで気分もリフレッシュ! ポイントは、「場所と目的をしぼって、最低限で済ませる」です。連休中におススメしたい小掃除する場所は、水回り(浴室、キッチン、洗面所)と玄関です。
梅雨の前に、浴室の換気扇、排水溝、天井を
まずは、梅雨に入る前に先手を打っておきたい浴室から。狙うのは普段のお風呂掃除でスキップしてしまいがちな換気扇と排水口、余力があれば天井です。
●換気扇は消毒用アルコールスプレーで
換気扇はスイッチを切って、消毒用アルコールスプレーを吹きつけた布で表面のホコリなどを拭き取ります。水拭きはNG! 消毒用アルコールを使うのがコツです。浴室に窓があり、フィルターを外せるタイプの換気扇の場合は、フィルターを外して床に下ろし、全体に塩素系漂白剤をスプレーして約15分間放置しましょう。必ず窓を開けて換気をしながら作業を。また塩素系漂白剤とクエン酸などの酸性のものを混ぜないように気を付けましょう。15分経ったら、塩素系漂白剤を水で洗い流し、古い歯ブラシに中性洗剤をつけて汚れた部分をこすります。最後に水で洗って風通しのよいところでよく乾かします。
●排水溝のゴミは古い歯ブラシでサッと
排水口のカバーにたまった髪の毛などのゴミ取りも、古い歯ブラシを使えば簡単に取れます。ただしカビなどの汚れがひどい場合は、強くこすり過ぎないように注意しましょう。カビの胞子が飛び散ってしまう可能性があります。表面のゴミだけをさっと取り除いたら、次亜塩素酸ナトリウムを主成分としたカビ取り剤を噴きつけて、約20分間放置。最後に水ですすぎます。
●乾きが早い時期だから、余力で天井も
余裕があれば、天井と壁のお掃除も。天井が高くて届かない場合は、床用ワイパーが活躍します。ワイパーの先に浴室用中性洗剤で濡らしたマイクロファイバークロスを取り付けて、天井をていねいに拭きましょう。シャワーをかけて流したら、乾拭きします。この時期は乾燥も早いので、ラクですよ。
不要になったカードで、蛇口の汚れ落としも簡単
次に狙うのは、水回りの中でもキッチンや洗面台の水栓です。蛇口に白くこびりついている汚れは、水道水に含まれるミネラル成分が固まったもの。これを簡単に落とす方法があります。洗剤やブラシは不要です。用意するのは、使わなくなったプラスチック製のポイントカードと爪楊枝のみ。ポイントカードの側面をヘラとして使い、汚れを削ぎ落としていきます。カードの角が入りきらない溝などの細かい部分は、爪楊枝の太い方を使います。強くこすりすぎると傷などの原因にもなりますから、力加減を調節しながら作業しましょう。 汚れが落ちたら水で十分にすすぎ、水気をしっかりとふき取りましょう。この時、毎日洗濯するキッチン、洗面所の手拭きタオルを使うと一石二鳥です。洗濯機に入れる前に、手拭きタオルでキッチンの水栓周りや天板を、洗面台の蛇口周り、鏡などをサッと一拭き。毎日の小さな習慣にしてみましょう。
濡らした古紙でホコリを立てずに玄関のお掃除
最後に玄関です。この時期は、花粉やホコリなどが堆積しています。でも、ほうきで掃くとホコリが舞い上がり、水で洗い流すこともできない…。そこで裏技です。使うのは新聞紙などの古紙。古紙をちぎってバケツやボールに入れ、水に浸します。湿らせた古紙を玄関にまんべんなく撒いて、ほうきで掃き出して取り除くだけ。効率よく玄関がきれいになって、気分も一新! 連休明けも、気持ちよく過ごせること間違いなしです。