2024年は辰年、なかでも非常に縁起の良い「甲辰」。その良い「気」を住まいにたっぷり取り入れたい! そこで今回は、風水的視点を織り交ぜながら、干支の龍の置物を使ったその適切な飾り方やおススメの設置方法など、住まいの手軽な開運テクニックをご紹介します。
とても縁起がいい、「甲辰」の意味
干支とは、「十干十二支(じっかんじゅうにし)」の略です。古来、暦や時刻、方角を表す時に用いられてきました。農作業の「暦」としても使用されていたため、植物や農作物の成長過程も表しています。干支の12種類の動物は、実は後付けで割り当てられたもの。2024年の「甲辰」の「辰」には本来「動いて伸びる」「整う」という意味があり、「草木が成長し、形が整った状態とその時期」を表します。また、「甲」は「第1位」「優勢であること」「まっすぐに堂々とそそり立つ大木」を表します。つまり、この2つを組み合わせた「甲辰」は、「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」という、とても縁起の良い意味があるのです。
干支と風水で、2024年を開運!
さらに、干支ととても深く関係しているのが、風水です。風水の狙いは、気の流れを整えて生活や住まいに良い運気を呼び込むこと。さっそく、干支と風水を組み合わせた、2024年の開運テクニックをご紹介しましょう。 干支に関係なく縁起が良いと好まれる龍の置物ですが、風水のアイテムの中では別格の力を持つと言われています。風水では良い気の流れを龍脈(りゅうみゃく)、良い気が溜まる場所を龍穴(りゅうけつ)と呼んで、運気のいい場所には龍神さまがいると言われているとか。住まいに龍の置物を置くことで、住まいを良い気が貯まる場所、いわば「パワースポット」にしてしまいましょう!
龍の干支を置く場所は、玄関、東側が一押し
飾る場所は、気の入り口とされる玄関や家族が集まるリビングルームなどがおススメです。心身のエネルギーを回復させる場所である寝室に置くのも良いでしょう。ただし、床置きは避けましょう。そもそも干支の置物は、一年を通して家族を守る縁起物です。大切に、神棚に飾るのもよいでしょう。 また、風水の四方を守る四神の位置関係は、青龍(東)、白虎(西)、朱雀(南)、玄武(北)になります。龍の干支の置物は、住まいの中心から見て、部屋の東側に置くことを意識してみましょう。玄関に置く場合、玄関を入って(扉を背にして)右側に飾りましょう。右側に置く場所がない場合は、小さなサイドテーブルなどを設置するとよいでしょう。その際、必ず龍の顔が住まいの内側に向くように。龍が住まい全体に良い気が循環するよう、気の流れをつくり出してくれますよ! 寝室は入って右側、あるいは部屋の東側に龍を置くのがよいでしょう。
キッチン、トイレ、電化製品のそばはNG
干支の置物との相性が悪い場所といえば、キッチンとトイレ。風水では、キッチンは「水の気」と「火の気」が複雑に混じり合う、「気」のバランスが崩れやすい場所だと考えます。きれいな水を好む龍には、火のあるキッチンはNG。また、トイレは汚れた水の流れる場所です。トイレも避けるほうがよいでしょう。また、龍は電化製品のそばを嫌うとされています。リビングや寝室に飾る時は、テレビやパソコンの近くは避けたほうがよいでしょう。
ほかの動物の置物と一緒に飾る時も注意を!
龍は、特に犬系の動物とは相性が悪いとか。龍の干支は、犬、狼、シーサー、獅子などの置物と一緒に飾るのは避けた方がよさそうです。そもそも犬の置物は、玄関に飾ると運気の浮き沈みが激しく安定しないと言われているとか。むしろ、リビングもしくは災難から家族を守ってくれる意味合いのある勝手口に置くのがおススメ。寅も龍と同じように強運の象徴ですが、2つを一緒に置きたい場合は、寅を龍よりも低い位置に飾りましょう。玄関を入って龍を右に飾ったら、寅は左側に。龍は住まいの中心に向けて、寅は玄関ドアに向けて置きましょう。
飾ったら喉元に触れず、お掃除は念入りに
干支の置物を飾るのは、新年までに間に合わなければ年が明けてからでもかまいません。ただし、縁起がいいからといって飾り過ぎは禁物。龍同士で喧嘩をしてしまうそうですよ。また、飾った後はできるだけ龍の喉元には触れないようにしましょう。ことわざの「逆鱗(げきりん)に触れる」は、龍のあごの下に1枚だけ逆さに生えた鱗(うろこ)に触れると、龍が激昂することから来ているのだとか。
龍を置いた場所は、特に念入りにお掃除を。龍に気持ちの良い場所に住んでいただき、家族と住まいをがっちり守ってもらって、今年も幸せな一年にしましょう!