12月が来ると頭に浮かぶのが大掃除です。どうせなら無理しない、がんばらない、簡単で楽しくできる方法でやりませんか? 今回はほんの少しの工夫で大掃除がラクになる身近な便利グッズの意外と知らない使い方など、楽しいお役立ち情報をご紹介します。
がんばらない大掃除の鉄則を確認
この季節は乾燥して気温も低く、お掃除をすること自体が憂鬱です。大がかりなお掃除で無理をしてけがをしたり、体調を崩したりしては元も子もありません。そこでまずは「がんばらない大掃除の鉄則」を確認しておきましょう。
鉄則その1 掃除と片付けの分離
「掃除」と「片付け」は似て非なるもの。この2つを同時進行で進めないこと! まず片付けを済ませて(現状復帰)その後に掃除(汚れを取り除く)です。
鉄則その2 「無理をしない」
ついつい一年の総決算とばかりに、がんばってしまうのが大掃除ですが、毎年12月は他の月に比べて掃除中の事故が2倍以上も増加(東京消防庁の月別救急搬送人員 平成28年~令和2年より)普段できない高い場所の掃除や重い家具を持ち上げるなどの作業は、決して無理をせずに安全にできる範囲で行いましょう。
その3 ホコリは乾いたままトル!
いきなり濡れた雑巾やウェットタイプの使い捨てシートで拭くのはNG。汚れが広がってへばりつき、取り除くことに余計な労力がかかってしまいます。掃除機やドライシートなどで丁寧に取り除いてから、濡れた雑巾やウェットシートで拭きましょう。また同じ面ばかりで拭くと汚れを塗り広げてしまいます。こまめにきれいな面に変えながら、雑巾であればしっかりと水でゆすいで使いましょう。
ゴム手袋の種類を知って、賢く使う
冬のお掃除では、冷たい水や洗剤の手荒れから守ってくれるゴム手袋はありがたい存在です。一口に「ゴム手袋」といっても、天然ゴム、合成ゴム(ニトリル)、プラスチック製(塩化ビニールなど)があり、素材によって適した使い方があります。プラスチック製は油、洗剤、漂白剤、摩耗に強く安価なのでコスパ最強! ただし、60℃以上の熱に弱いため、熱湯を使うような作業は避けましょう。 熱に強いのは天然ゴム素材の手袋。傷に強く手指に柔らかくフィットするので作業しやすいのがうれしい点です。反面、油や薬剤、溶剤には弱く、それらを付着させたままにしておくと劣化が早まります。塩素系漂白剤など強アルカリ性洗剤を使用する時、また敏感肌やラテックス(ゴム)アレルギーがある場合は、合成ゴムの手袋がおススメです。
目からウロコ!?ゴム手袋の裏技使い
ゴム手袋を使う時に困るのが、シャツの袖をまくっておかないと、ゴム手袋から垂れてくる水で袖が濡れてしまうこと。解決策は簡単! 手袋の袖部分の端を折り返すだけ。これで袖まくりせずにゴム手袋をはめてもシャツの袖が濡れなくなります。またゴム手袋の出番は水仕事以外にも。たとえば掃除機でなかなか取れないカーペットやラグなどに絡まった髪の毛、ペットの毛、糸くずの除去にも大活躍。ゴム手袋をはめてカーペットやラグの表面を軽く撫でると、ゴムの摩擦で毛や糸くずが集まってきて、おもしろいほどカンタンにきれいになりますよ。ぜひお試しあれ。
古いストッキング、期限切れカードも
古くなった、あるいは破れたストッキングは、捨てる前に大掃除で使ってしまいましょう。たとえば、キッチンの水栓など水回りの金属部分の汚れは、ストッキングを水に濡らしてこすればピカピカに。静電気が起きやすい特徴を生かして、針金ハンガーや割りばし、物差しなどに被せたり巻き付けたりしてゴムで留めれば、なかなかお掃除できない隙間のホコリ取りもできます。床を水拭きする前に、ワイパーにストッキングを被せてホコリを取ると、時短にもなります。 期限切れのプラスチック製のカード類も、とても便利なお掃除グッズに変身! プロのお掃除屋さんが使うプラスチックヘラと硬さが同じなので、たとえばガスコンロまわりの、がんこな汚れもガスコンロを傷つけることなく、びっくりするほどきれいに落とすことができますよ。
時短なら、冷蔵庫と玄関だけに集中
とにかく時短で済ませたい人は、割り切って、冷蔵庫と玄関の2か所に集中してしまうのも手です。特に玄関は、歳神さま、年始のお客さまをお迎えするなど人目につきやすい場所。お掃除のやりがいもあります。
「今年もきれいになったなぁ」という達成感と満足感を得て、すっきりした住まいで新年を迎えましょう。