新生活のスタート。住まいもイメチェンしたい。でも、リフォームは大変だし…。そこで今回は、最近流行の便利なマスキングテープ(通称「マステ」)の正しい活用法と、壁を傷つけずに簡単に取り付けができる、オシャレなインテリアによるリメイク術をご紹介します。
注意!マスキングテープの使い方
住まいの手軽なリメイクグッズとして、マスキングテープが大人気です。テープの幅・色・柄もさまざまなものが豊富にあり、つい集めたくなってしまいますよね。インターネット上では、マスキングテープを使った住まいのDIY情報をよく目にするようになりました。しかし、ちょっと待って! マスキングテープのデメリットを十分に理解しておかないと、大切な住まいを傷つけてしまうことにも。そもそもマスキングテープは、塗装などの際に塗装部位以外を汚さないよう保護することが目的の、養生テープです。手で簡単にちぎれる、貼っても剥がすことができて何度も貼り直しができます。その便利さから、近年、住まいのDIYグッズとして使われるようになってきました。しかし、壁や床に長期間貼り続けることが想定されているものではないため、時間とともに劣化が進み、素材によってはきれいに剥がせるはずのテープが剥がせない、糊残りが付いて取れないなどの問題も発生しています。
小面積を選んで、マステデコレート
マスキングテープの劣化の進み具合は、室内の環境状況によって変わってきます。劣化を早める主な原因は、直射日光と湿気。直射日光はマスキングテープの粘着面を溶かし、湿気は粘着力を弱めます。そうした条件に当たらないお部屋で、壁や床を避けて、インテリアや小物・家電の小さな面積を選んで使うのがマスキングテープを安全・安心に使うコツ。定期的な貼り直しも面積が小さいとラク。傷や汚れ隠しにもなり、季節やイベントごとにお部屋の気分を変える楽しみも増えます。木質の家具は糊跡が残りやすいため、避けるほうがよいでしょう。たとえば、スチールの家具、収納ケース、家電、小物など、インテリアを、幅広のマスキングテープで自分流にリメイクしてみましょう。見慣れた家具や家電にテープを貼るだけ。100円ショップの小物もオシャレに大変身!
壁を傷つけない、ウォールシェルフ
室内をリメイクしたいけれども、大切な壁に釘やネジを打ちたくない…。そうした場合も、石膏ボードの壁ならば、ほとんど目立たない穴が空く程度で壁かけインテリアを取り付けることができます!石膏ボードの確かめ方は、「壁を叩く」か「試しにピンを挿す」。壁を叩いたときに「コンコンコン」という空洞のある反響音がする、また、壁の目立たないところに画鋲などのピンを問題なく挿すことができて、抜いた針の先に白い粉がついていれば石膏ボードです。画鋲と同じ、またはそれ以下の小さい穴しか空かないピンがセットになったDIY用シェルフは、石膏ボードの壁への取り付けも驚くほど簡単。付属のピンを付属の専用金具に挿すだけです。さらに画期的な、ホッチキス留めで壁掛けできるウォールインテリアもあります。壁に空いたホッチキスの穴は、遠目にはどこにあるかわからず、近くで見ても目立たないレベル。使うのは、事務用の180度開くタイプのホッチキスです。ホッチキスを180度に開いた状態で壁に芯を垂直に打ち込んで留めるだけで完成です。芯が商品に付属されていない場合は、錆びないステンレス製の芯を使いましょう。こちらも対応している壁は、石膏ボード。柱やコンクリートには使えません。気になる耐荷重ですが、なかには20kgのものもあるなど意外とタフ! ホッチキス留めウォールインテリアを使って、たとえば、リビングや寝室に観葉植物を飾る棚をつくる、あるいはキッチンの壁に取り付けてセンスの良い調味料棚を設えるなどなど。用途に合わせて上手に選んで使えば、住まいの可能性が広がりますよ。
穴が消える!? 目立たなくなる裏技
それでも、ピンやホッチキスによる穴が気になる、壁に少しでも穴が空くのはどうしても嫌だ…。そんな人のために、穴を目立たなくする裏技をご紹介しましょう。一つ目は、つまようじなどの細い針を使って、小さくちぎったティッシュを穴に埋め込む方法。もう一つは、穴に歯磨き粉を塗り込む方法です。どちらも、修復後、近くでじっくり見てもほとんど跡がわかりません。ただし、これらの方法が適応するのは白い壁の場合。カラー壁紙やもっとキレイに完璧に直したいという人は、ホームセンターなどで手に入る専用の穴埋め補修剤を使いましょう。
近年は、住まいを傷つけることなく室内の印象を変えることができる便利グッズが、続々登場しています。それらを賢く使って、手軽に春の住まいリメイクを楽しみましょう!