この春、引越しを予定している方もいらっしゃると思います。しっかり計画を立てたはずなのに、当日かなりバタバタしてしまったという経験はないでしょうか。そこで、新生活を心地よくスタートするための引越し攻略法をお伝えします。
荷造りする前に断捨離でスッキリ
当然ながら荷物は少なければ少ないほど引越代を抑えることができます。引越し業者に見積を依頼する前に、まずは断捨離を行うことをオススメします。衣類でいえば冬物。あとわずかな期間しか着ることがなく結構な荷物になるので、残すかどうか迷っているコート類などは思い切って処分してしまったほうが良いでしょう。また、押し入れの奥や納戸にまったく使っていないものを仕舞い込んでいないでしょうか。いったん全部出してみて、捨てるもの・残すものを選別しましょう。家具や家電、自転車なども早めに処分するものを決めて、粗大ゴミ回収の手配を速やかに行います。うっかり捨てるのを忘れ、わざわざ新居に持ち込んだ後すぐに捨てるのは労力とお金の無駄遣いです。逆に、新居用の新しい家電などは早めに購入し、引越し後すぐに使えるように配達日を指定します。その一方で、様々な事務手続きを忘れず行いましょう。固定電話の移転届は引越しの1ヶ月前、インターネットプロバイダ、水道局、電気・ガス会社などへの届出は2週間前、転出届や国民健康保険など役所への届出は1週間前が目安。郵便物の転送届や新聞配達所への連絡もお忘れなく。
すぐ使わないものを先に荷造りすること
新居へ運ぶものが決まったら荷造りを行いましょう。ここで大切なのは荷造りの順番です。まず引越しの前後に使う必要がないと思うものから段ボールに入れていきます。例えば、本、CD・DVD・ブルーレイのディスク、夏服や扇風機などの季節もの、普段あまり使わない食器など。これらは早めに荷造りしてしまいます。また、引越し前後の暮らしに欠かせないと思われるものは、すぐ取り出せるようにフタを空けたままの段ボールに入れ、わかりやすい場所に置いておきます。封をするのはトラックに荷物を運ぶ直前で問題ありません。なお、どの段ボールに何が入っているかをフタや複数の側面に明記しましょう。それをしておかないと各段ボールに何が入っているかわからず、引越し後のスムーズな整理に支障をきたすからです。そのためにも同じジャンルのものはできるだけ同じ段ボールにまとめるようにします。なお、新居では衣類を収納ボックスで整理することを前提に、荷造りの際に仕分けをしながら段ボールではなく初めから収納ボックスに入れてしまう方法もあります。引越し後はそのまま押し入れに納めることができるので、荷ほどきの手間が不要です。
引越し後の作業をスムーズにこなすには
引越し先に荷物を運び終わったら、まずは生活必需品がすぐ使えるようにします。その後、早めに段ボールから中のものを出して整理や収納を集中的に行います。荷物が入ったままの段ボールを残しておくと、生活動作の邪魔になるし、気持ちも落ち着かないもの。できるだけ早く段ボールを畳んでまとめ、引越し業者に回収してもらうのがベターです。また、運んできたものを実際に置いてみると、室内の広さや明るさが引越し前に抱いていたイメージとは違うというケースはありがちです。それだけに、部屋を飾るのは片づけが落ち着いてからにしましょう。どこにどんな家具を置くか、どんなカーテンや照明で演出するかといったことは、じっくり行ったほうが楽しみも長く続きます。
今さら聞けない?ご近所への挨拶の仕方
最近は引越しの挨拶をしない人も少なくないようですが、きちんと行っておいたほうが印象は変わりますから、当日もしくはできるだけ早めに行うことをオススメします。早朝や夜間は避け、日中に挨拶回りを行います。戸建住宅はいわゆる「向こう三軒両隣」と裏のお宅、マンション・アパートなら音や振動によるトラブルを防ぐことも含めて「上下左右」の部屋を挨拶の範囲と考えれば良いでしょう。手土産は500円から1000円程度のもので十分。初対面の人から高価なものを頂くのは、相手に気を遣わせることになります。
引越し先の情報も事前に収集しておく
引越し先が社宅や寮といった所在地を自分で選べない物件だったり、1日に何軒も下見に行ってそれぞれの周辺環境まで十分にリサーチできなかったりした場合は、WEBで新居の周辺にある生活関連施設などを事前にチェックしておきます。スーパーやコンビニ、飲食店の場所、商店街の存在、息抜きをするための公園や遊歩道などの情報を集めておけば、快適な暮らしをスマートに始めることができるでしょう。引越し後は近所をゆっくり散策し、風景に触れ、地元のお店に入ってみれば、そこに住む人々の様子や街の空気感が味わえます。希望に胸をふくらませる新生活が充実したものになることをお祈りします。