不快な異臭を放つキッチンの生ごみ。いかにもカビくさい下駄箱や押し入れの中。夏場は仕方ないと思ってしまいますが、そんな気になるニオイを手軽に抑える方法はいろいろあります。今日からでもすぐに実践できるアイデアをご紹介しましょう。
食品の乾燥剤や10円玉で靴のニオイ・カビを予防
濡れた靴はすぐ乾かさないと、雑菌が繁殖して悪臭のもととなります。とはいえ、雨の日が続くとなかなか乾かないし、湿気の多い下駄箱の中に放置しておくと、カビが生えたりイヤなニオイを発したりしてしまうもの。靴用の脱臭・乾燥剤や消臭スプレーも市販されていますが、お金はかかるし靴1個1個をメンテナンスするのも面倒です。そんな時は食品に同梱されている乾燥剤を活用しましょう。履物の中に入れておくだけで乾燥効果を発揮して、ニオイやカビの予防にもなるのです。本来は食品の包装と一緒に捨ててしまうものだから費用もかかりません。また、銅には雑菌の繁殖を抑える効果があると言われています。そこで、銅を成分とした10円玉を5~6枚入れておくのもカビ予防の一つの方法になるようです。もちろん乾燥対策や防カビ対策を行う前に、履物の湿気を取ることが大切。雨や汗で濡れたら古新聞を丸めて詰めることで湿気を吸収させ、まずは乾きやすい状態にしましょう。
タンスや押し入れの除湿は100均でも買える炭で解決
夏場はどうしてもタンスや押し入れの中に湿気がたまってしまいがちです。こちらも衣類の乾燥剤を多用すれば解決するかもしれませんが、意外と活躍するのが炭です。というのも、炭は除湿機能を持っているのです。ただし、炭にもいろいろな種類があります。その中でも「竹炭」は湿気やニオイを吸収する細孔が他の炭より多く、効果が高いと言われます。ネット通販はもちろん100円ショップでもよく販売されているので一度試してみてはいかがでしょう。気をつけたいのは洋服やお布団に触れて汚さないように、竹炭をガラス瓶に入れたり不燃布を巻いたりして、引き出しや押し入れの中に置くことです。
酢や重曹、クエン酸を使いキッチンを爽やかに
「夏のイヤなニオイ」で1位、2位を争うのは、やはりキッチンの生ごみでしょう。普段からの心掛けとして、水切りをしっかり行い、生ごみに含まれる水分をできるだけ取り除くとか、三角コーナーからゴミ箱に移す際には新聞紙にくるんで吸水・吸湿をはかることなどをオススメします。即効力のある消臭方法としては、水で2倍ほどに薄めた酢を生ごみにサッとスプレーすること。アルカリ性の強いニオイを、酸性の酢が抑えてくれる効果は大きいです。また、こちらも100円ショップで販売されている重曹やクエン酸を活用することもキッチンのニオイを抑える有効な方法です。この重曹とクエン酸ですが、生ごみだけでなくキッチンの排水溝からわき上がってくるムッとする悪臭にも効果があります。粉末の重曹:クエン酸=2:1くらいの割合で混ぜ、ぬるま湯で湿らせておいた排水溝に振りかけます。発生した泡が消えたら水で洗い流しましょう。水アカの除去にも効果があるので、ついでに流し台もきれいにするとキッチン全体が爽やかになります。
冷蔵庫内の脱臭に活かせる使用済みの使い捨てカイロ
キッチン回りでは、夏場に限らずニオイが気になるのは冷蔵庫の庫内ではないでしょうか。こちらも冷蔵庫用の脱臭剤を利用すれば済みますが、お金をかけたくないのであれば使い捨てカイロがオススメです。冷えてしまったら使い道がないと思われているカイロも、捨てずにとっておけば脱臭剤として活躍するのです。というのも、こちらも冷蔵庫用の脱臭剤と同じく活性炭を主成分にしています。モノを冷やす場所にカイロを入れるというのもちょっと不思議な感じですが、ぜひお試しください。
ペットのニオイを消すのにも重曹やクエン酸が活躍
最後に、ワンちゃんやネコちゃんを飼っている家のニオイ対策についてご紹介します。まずワンちゃんは定期的にペット用シャンプーで洗ってあげ普段から体臭を抑えること。さらに口臭を抑えるための歯みがき、目やにや耳のお掃除もしっかり行います。また、ネコちゃんはトイレ回りのニオイがきついことが多いので、クエン酸などを使って悪臭のもととなる汚れをしっかり落とすことが大切です。また、お部屋のニオイを消すのにペット用の消臭剤を使うことは効果大ですが、コストを抑えたいなら重曹水やクエン酸水をスプレーしてみましょう。この消臭方法はキッチン回りと同様なので、重曹とクエン酸は常備しておくとよいかもしれません。住まいの中のいろいろな悪臭を解消する方法をご紹介してきましたが、ペットも含めたご家族がいつも快適に暮らしていくためには、まずイヤなニオイができるだけ発生しないように日頃から意識することが大切と言えます。