だんだん年の瀬が近づいてきました。これから新しい年に向けて、家の中のモノを整理整頓したり、お部屋のイメージを変えたりする方も少なくないと思います。そこで、特別な知識やスキル、大きな費用を必要とせず、簡単にできる「DIY」のコツをご紹介したいと思います。
暮らしを弾ませる素材は100円ショップにあり
DIYとは、英語の“Do It Yourself”(ドゥ イット ユアセルフ)の略語。自分自身で作ったり、装飾したりする活動です。ちょっと大掛かりな「日曜大工」のイメージがあるかもしれませんが、実はいま100円ショップで販売されている素材を使って、収納やお部屋の装飾を実現するアイテムづくりが意外と容易にできるのです。これからの時期は、梅雨や台風のシーズンと違って雨に邪魔される心配が少なく屋外での作業ははかどるし、家の中でも問題なく行えるDIYもさまざまあります。その一例を取り上げてみましょう。
クギを使わなくても作れる「すのこラック」
ハンマーや釘が使い慣れない人は、「DIYなんて縁遠いもの」と思っているのではないでしょうか。実は、DIYビギナーに心強い味方が100円ショップにあります。例えば、すのこ、両面テープ、木工用ボンドさえあれば、収納ラックを作ることができるのです。ご存じのように、すのこは数枚の薄い板を並べて角材で固定するような構造になっています。その角材のある裏面を向かい合わせにして、2枚のすのこを立たせます。角材の部分をゲタにして別のすのこを中板として載せていけば、意外とおしゃれな木製ラックが出来上がります。最初は両面テープなどで仮組みしておき、形が決まったらボンドで固定していく方法で作れます。薄いすのこならカッターでも切れるので、ラックの高さや中板の長さをスペースや目的に合わせて調整することもできます。
ワイヤーネットで壁収納と空間演出を実現
壁も有効に使いたいもの。そこで活躍するのが100円ショップでも販売されているワイヤーネットです。お部屋の鴨居に取り付けるタイプの室内用のフック(鴨居フック)をまず用意。そこにワイヤーネットを引っかけて吊るせば、釘で壁に固定する必要もありません。ワイヤ―ネットの網目にフックをいくつか吊るし、帽子やサングラスなどのファッションアイテム、アクセサリーなどを掛けていきます。ワイヤーで出来たカゴも取り付ければ収納棚になり、文具などを置いたり、雑誌を立ててマガジンラックにしたりと活用の仕方が広がります。さらに、写真やポストカード、オブジェ、あるいは小さな観葉植物などを飾れば、収納だけでなくお部屋を装飾するインテリアにも。フックを同じものに統一し、飾るアイテムとカラーやデザインを合わせることが美しく見せるコツです。
アクリルケースとフェルトでオシャレな小物入れが完成
引き出し式のアクリルケースは、重ねて使うと好きな段数にできる便利な収納グッズです。ただし、透明なアクリルのままでは中身が丸見えであまりオシャレではないかもしれません。そこで、フェルトを使います。引き出しの側面や底面の大きさに合わせてフェルトをカットし、ボンドで内側に貼っていきます。グレーなどシックな色合いのフェルトを貼ることで、アクセサリーなどを入れておくのにぴったりな小物入れが完成します。こちらもカッターとボンドさえあれば作成できるので、ぜひトライしてみてください。
フォトフレームを活用しアートにお部屋をデコレート
壁紙を替えればお部屋の雰囲気を一新できますが、プロに頼むと費用がかかるし、DIYでやるには手間とスキルが必要になります。もっと手軽に壁を演出する方法としては、絵やポスターを飾ることがまず思い浮かびますが、100円ショップで売られている安価のフォトフレームも活躍します。フォトフレームに写真を飾るのも良いですが、ちょっと変わった方法としては、オシャレなデザインの布や英字の新聞やチラシを飾るというもの。それでなかなかユニークな演出ができます。高価な絵や写真を購入して飾るよりも、手元にあるものをいろいろ飾ってみるのは楽しい試みと言えます。素材をセレクトする人のセンスの見せどころでもあり、これも立派なDIYです。
アイデアの翼を広げて装飾やモノづくりを満喫
いま「100均DIY」人口はかなり多く、費用や手間をかけずにアイデアを凝らして手掛けた作品を自身のブログなどで公開している人はたくさんいます。中には、100円ショップでどのような素材を揃え、どのような手順で製作するかを詳しく解説しているサイトもあるので、ネット検索して参考にしてはいかがでしょうか。DIYの楽しみは、許される予算の中で、自由な発想で行えること。自分らしい心地よい空間演出やセンスに合ったモノづくりを満喫してください。