ほとんどのご家庭で年末に大掃除を行ったと思います。ところが1ヶ月もたたないうちに煩雑な部屋に戻ってしまった……そんなことになっていないでしょうか。新年はスタートしたばかりです。2018年の大半を気持ちよく過ごせるように、モノを上手に片付けるための収納アイデアをご紹介します。
まずは片付けのルールをつくる
そもそも使ったモノを出しっ放しにしてしまうことが、お部屋を散らかす大きな原因になります。そこで「使い終わったらこの場所にしまう」というルールをつくりましょう。例えば、最近はノートパソコン、スマートフォン、デジタルカメラなどのコードや充電器を、適当な場所にポンと置いたままにすることはありがちなケース。そのようなよく使うアイテムはすぐ手に取れる「定位置」を決め、使い終わったら必ずそこに戻すというルールをつくれば散らかしを解消できるはずです。それは、テレビやエアコンのリモコン、メモ用のペンなどの文具、そしてアクセサリーやルームウェアなどいろいろなアイテムに当てはまります。
ラベリングで片付ける場所を明確に
片付けのルールづくりに役立つのは、収納する箱や引き出しにラベリングを行うことです。中に何が入っているか開けてみないとわからないようでは、必要な時に必要なものをすぐ取り出せないし、使い終わってからどこに戻せば良いのかが不明確になります。同じようなモノが複数の引き出しに混在していて、「ここにあるはずなのに!」と大捜索を行う羽目になった経験をお持ちの方は少なくないのではないでしょうか。何となくジャンル別にしまっているモノをはっきり意識して片付けるために、何を収納する場所であるかを書いたラベルを箱や引き出しの表面に貼るのです。中身がわかるように半透明のケースを使っている場合も、整理整頓を徹底させるためにラベリングを行うことをオススメします。
収納ケースや引き出しの中には縦に収納
衣類の収納でありがちなのは、収納ケースや引き出しの中に重ねてしまうために下のモノが取り出しにくく、つい上のほうにある何種類かの決まった服を短いローテーションで着続けてしまうこと。そんな状況にならないように「縦入れ」を基本にしましょう。柔らかな衣類でも仕切りやコンパクトなケースなどを使えば倒れにくいし、重ねるのではなく横に並べる感じにするとどこに何が置いてあるかが一目瞭然です。特に、引き出しの中に無造作に放り込んでしまいがちな下着や靴下は、丸めて横に並べていけば見た目もきれいに収納することができます。
小物を活用してかしこく収納
次にクローゼットの中を考えてみます。服はハンガーに掛ければきれいに収納できますが、ベルトはどうでしょう。長さがあるだけに引き出しの中にしまうとごちゃごちゃして取り出しにくいもの。そこで、ベルトハンガーやフックを使って、こちらも衣服と同じようにクローゼットの中に収納するようにします。ネックレスなどのアクセサリーも同様にS字フックなどに掛けておけば、お出かけの装いを整える時、同じ場所でテキパキと準備を進められます。なお、太いポールが上にあり、そこにハンガーを掛けていくクローゼットの場合、意外と下のスペースが空いてしまいます。そこに収納ボックスを置けば空間を有効活用できます。その際、同じくらいの長さの洋服をグループ分けしてまとめれば、見た目も美しく、空いたスペースの高さも何段階かにはっきり分かれるので、それぞれに合った大きさの収納ボックスを入れやすくなります。この「掛けておく」という行為は、鍵の管理にも生かせます。ビルの管理室でよく見かけますが、複数の鍵を壁のフックに並べて掛けると取り扱いが楽になります。玄関の鍵、自転車の鍵などを同じ場所に掛けておけば、バッグの奥で迷子になることなく、お出かけの時にはスムーズに持ち出せます。ただし、鍵の場合、扉付きのボックスの中に隠すなど、セキュリティにも十分ご注意を。
使用頻度の低いモノは「捨てる勇気」を
年末の大掃除ではたくさんのゴミを捨てたと思います。ただし、思い出の品など捨てきれずにいるモノもまだまだ住まいのあちこちに残っているのでは?それらが毎年蓄積していくとかなりの量になり、当然ながらスッキリした空間で気持ちよく過ごすことの妨げになります。近年、「断捨離」というキーワードが流行りましたが、理想的な整理整頓のためには思い切って捨てる勇気が必要です。もう何年も着ていないのに、クローゼットや収納ケースの奥にしまったままになっている古い洋服はありませんか?大掃除の第2弾として、不要なモノのチェックをもう一度行ってみてもよいかもしれません。ぜひ上手にモノを収納し、清々しいお部屋で充実した1年をお過ごしください。