野山が紅葉で美しく色づく季節。窓をピカピカにして、住まいの中からも秋らしい景色を楽しみませんか。この時期にきれいにしておけば、忙しい年末に大掃除の手間を軽くすることもできます。そこで今回は、気持ちもスッキリ晴れやかになる窓掃除のコツを伝授します!
窓を拭くなら曇りの日がベター
お掃除は晴れた日のほうが気持ちよく行えるイメージがありますが、窓拭きの場合は曇っているほうが好ましいと言えます。というのも、空気が乾燥している状況よりも湿気で汚れがゆるんで落ちやすくなることを期待できるからです。また、晴れた日に太陽の光で窓が輝いていると、汚れがよく見えないというデメリットもあります。だから、窓をピカピカにしたいなら曇りの日がオススメです。
まずお掃除道具を揃えることから
お掃除に取りかかる前に、必要な道具が揃っているかしっかりチェックしましょう。足りないものがあるとお掃除が中途半端になったり、道具を購入するために先延ばししてしまいやる気が薄れたりすることになりかねません。では、道具のリストをご紹介します。何と言ってもなくてはならないのが雑巾。しかも洗剤用、水拭き用、乾拭き用と最低3枚は用意したいものです。ただし、軽い汚れなら雑巾ではなく新聞紙を丸めて水につけて拭くほうが意外とよく取れることもあります。また、マイクロファイバー製のクロスがあればガラスに残った汚れをよりすっきり取り除くことができます。次に、窓ガラス用の洗剤。水で落ちる程度の汚れであれば問題ありませんが、手垢や油汚れは水拭きだけではなかなか取れないものです。そして、サッシの溝のほこりや汚れを取り払うためにハケも用意します。高い場所にも窓ガラスがある場合、椅子の上に乗ったり梯子を使ったりするのは危険なので、高所向けの住宅用ワイパーなどを準備すると良いでしょう。
手順をしっかり考えて効率よく
お掃除の手順としては、窓の外側をきれいにしてから、内側に取り掛かります。一般的に、雨風にさらされる外側のほうが汚れており、また光は外から入ってくるので先に外側をきれいにすれば内側に残った汚れが見つけやすくなります。いよいよお掃除をスタート。まずは洗剤を含ませた雑巾でガラスを拭き、洗剤分が乾かないうちに別の雑巾で水拭きします。乾いてしまってからでは汚れが落ちにくくなるので要注意。水拭きの後は、乾いた雑巾で乾拭きします。雑巾の代わりに新聞紙を使う場合も、水拭きした後に乾いた新聞紙で拭くようにします。なお、複数の窓ガラスに洗剤をまとめてスプレーして順番に拭き取っていく方法もありますが、やはり1枚ずつ丁寧にお掃除することをオススメします。スプレーした後に時間を置くと液だれしてしまうし、洗剤が乾くと白い筋が出来てしまうからです。また、洗剤をスプレーしてしばらく放置したほうが頑固な汚れを落としやすいような気がしますが、洗剤分が残って跡になるのでNGです。スプレー式洗剤は便利である一方、そのようなデメリットもあるため、できるだけ雑巾に洗剤をつけて磨くやり方を推奨します。窓の外側をお掃除したら、次に内側も同じ方法できれいにしていきましょう。
サッシや網戸も合わせてきれいに
窓ガラスに比べてサッシに対する美意識は低いものですが、開け閉めの度に汚れが目立つようでは快適な生活の妨げになります。サッシの溝には結露で湿気がたまっていたり、虫の死骸がついていたりと、よくよくチェックするとひどく汚れている可能性があります。ガラスのお掃除が終わったらサッシも忘れずにきれいにしましょう。手順は、乾いたゴミや汚れを掃除機で吸い、その後、汚れをふかすためにペットボトルで適量の水を注ぎます。最後にスポンジを使って汚れを取り除けば完了。隅にたまった頑固なほこり・汚れは、濡れた雑巾に塩をつけてこすると効果的です。それでも取れない汚れは古い歯ブラシでこすると良いでしょう。また、網戸の汚れもチェックして、細かな網の目にほこりがついている場合はきれいに取り除きます。カーテンも汚れているようならこの機会に洗濯したいものです。なお、網戸やカーテンは、窓掃除に取りかかる前に一度外しておいたほうが良いです。ほこりの付着が防げる上に、窓のお掃除がしやすくなります。秋のうちにここまで行っておけば、年末のお掃除はかなり楽になるというもの。一年の締めくくりに気分を一新させようと住まい全体をピカピカにしたい気持ちはわかりますが、一度にすべてをやろうとして結果的に手が回らなくことは少なくありません。爽やかな季節にできるところからお掃除することが、一年を通じて快適に過ごすコツと言えるのではないでしょうか。