春だから住まいもリフレッシュさせたいとお考えの方は多いと思います。ただし、本格的なリフォームはお金がかかるので、自分自身でお手入れして快適さをアップさせるコツをお伝えします。おうちの中も外もスッキリきれいにして、爽やかな季節を満喫しましょう!
晴れた日に畳を干し、シミもきれいに
和室の畳は張替えでもしない限り、なかなかはずす機会がないものです。できれば半年に1回はお布団のように干したいもの。晴れた日に、布団叩きなどでホコリを出し、底のほうをお日様に向けて干します。とはいえ、畳1枚でも結構な重さがありそれなりの力仕事になりますから、床から少しだけ畳を浮かして、隙間に物を挟んでしばらく風を通すだけでもよいでしょう。それが済んだら、畳の目に沿って掃除機をかけ、さらに乾いた雑巾で拭きます。飲み物や食べ物をこぼして出来たシミを落とすのは難しいですが、漂白剤で薄くすることならできるかもしれません。コップ1杯分の水に大さじ1杯の液体漂白剤を溶かし、それをタオルにしみこませてシミの部分をトントン叩きます。効果が出るまでは時間と労力はかかりますが、根気よく続けてみましょう。シミが薄くなったら乾いたタオルで拭いて、しばらく乾かします。
障子・ふすまを自分でリペア
障子やふすまは多少やぶれたり色あせたりしても、張り替えるのが面倒だからそのまま放置しているご家庭は少なくないのでは?ぜひこの春、張り替えにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。障子の場合は、ぞうきんなどで桟に水を含ませて古い障子紙をゆっくりはがし、桟を乾かしてから糊付けし、新しい障子紙を張っていくという手順で進めます。そして最後に霧吹きで障子紙に水を吹き付ければ完了です。ふすまは、左右の枠、上下の枠、引き戸の順ではずしていき、ふすま本体より1センチくらい大きめに切ったふすま紙を、周辺5センチくらいのところは濃いめの糊、中央部には薄めの糊を塗って紙を張っていくという手順です。紙が張り終わったら、外した時と逆の手順で引き戸や枠を取り付けます。きれいに張るにはちょっとしたコツも必要ですが、最近は動画や図解を交えて詳しい張り替え方を紹介しているウェブサイトもたくさんあるので、そうしたものを参考にしてぜひトライしてみてください。
お風呂はクエン酸や重曹でお掃除
お風呂も定期的に掃除をしないと、浴槽、床などに水垢や脂汚れが付いてしまいます。心地よいバスタイムを楽しむために、この春、少し時間をかけてお掃除しませんか。用意するものは、ドラッグストアなどで販売されているクエン酸と重曹です。前者は水垢、後者は脂汚れを落とすのに適しています。クエン酸をスポンジに浸し、浴槽には重曹を振りまき、浴槽の重曹をスポンジに含みながら洗っていきます。注意したいのは、クエン酸を塩素系洗剤と混ぜないこと。危険な塩素ガスを発生するので、一緒に使わないように気をつけましょう。床の黒ずみもクエン酸を使えば落ちやすいです。ただし、クエン酸は大理石を溶かしてしまうため、素材によっては使えないこともあります。人工大理石のタイルなどは注意が必要です。
網戸を一新、風と日差しを爽やかに
視点を室内から屋外へ移していきます。まずは網戸のお掃除。気持ちいい空気の流れをつくるだけでなく、日差しも明るくなる効果が期待できます。はたきでホコリを取り除いた後、水か洗剤を含ませたスポンジで拭いていきます。コツは両側からはさむように拭くこと。また、網戸が破れていると害虫の侵入を許してしまうので張り替えが必要です。網も、網を押さえるゴムもホームセンターなどで販売しているので、プロに依頼するよりも低コストで済むから自分でやってみてはいかがでしょうか。取り付けた後、網がたるまないように、軽くドライヤーをかけるという方法があります。網が縮んでピンと張りが出るはずです。
外壁も水洗いして美観をキープ
戸建住宅の場合は外壁もきれいにして、おうちの美観を保ちたいものです。散水ホースで全体に水をかけ、上から下へと汚れを洗い落としていきます。なかなか汚れが落ちにくい時は、住宅用洗剤を使います。やわらかなブラシでやさしく汚れを落とし、最後に水で洗剤を洗い落とします。ただし、壁の材質によって水洗いできないものもあるので、建築を行った工務店に尋ねたり、住宅メーカーのホームページで調べたりした上で掃除することをお勧めします。
雑草はお湯で無理なく除去
そして、お庭やプランターのお手入れ。雑草を手で一つひとつ抜くのは大変なので、つい除草剤を使いたくなりますが、もっとエコな方法があります。野菜などをゆでた後に残ったお湯を雑草にかけるのです。雑草は抜いても抜いてもすぐに生えてくるものですが、熱湯で地中の根まで枯れるので長い期間の効果が期待できます。ただし、くれぐれもやけどには注意してください。また、多量の塩分を含んだお湯は土にあまり良い影響を与えないので、その点も気をつけたいものです。