年末の大掃除シーズンが近づいてきました。玄関から居室、キッチン、お風呂、洗面所まで、できれば住まいの隅々をピカピカにして新しい年を迎えたいものですね。そこで今回はきれいにしたい箇所のチェックリストもかねて、それぞれのお掃除のポイントをご紹介します。
まずは玄関のドアやたたきをスッキリ
玄関は人の出入りが多いため、どうしても汚れやすい場所。普段からお掃除をしているとは思いますが、年末はちょっと念入りに手を掛けてはいかがでしょう。まずはドア。金属製なら柔らかい布かスポンジに水を含ませて拭けばよいですが、湿気に弱い木製の場合はから拭きした後、玄関用ワックスを布にスプレーしてドア全体にすり込むように塗ります。特に外側は汚れやすく傷みやすいので、重ね塗りすることをお勧めします。塗装のはがれた箇所があれば、汚れを拭き取ってサンドペーパーをかけた後、似た色のニスを塗って目立たなくします。金属製のドアに手あかや油性の汚れが付いている時は、水で薄めた中性洗剤をスポンジに含ませて拭きましょう。その後、水洗いして乾いた布で水分を拭き取ります。また、玄関のたたきは、まずほこりが立たないように濡らした新聞紙や湿らせた茶殻を撒き、ほうきで掃いていきます。
カビがつきやすいサッシや窓は入念に
次にリビング、洋室のサッシや窓です。こちらもほこりや手あか、あるいはタバコの煙などでひどく汚れていることが多いうえ、冬場は結露と結びついてカビが増殖することにもつながります。注意したいのは、掃除をする前に床やカーペットなどが汚れないようにあらかじめ新聞紙などを敷いておくこと。手順としては、バケツに入れた水かお湯に洗剤を溶かし雑巾で入念に拭き、最後に乾いた雑巾で拭き取っていきます。さらにエタノールを吹きつければ、カビの予防になります。カーテンも年に一度は洗濯しましょう。洗濯ラベルで素材と洗濯方法を確認し、表面を手で軽く叩いてほこりを落としてから洗濯機で洗います。手洗いマークのついたカーテンは手でやさしく押し洗いしてください。洗い終わったら、レールに吊るして干します。その前にカーテンレールや窓ガラスのほこりは払っておきましょう。
和室の畳や白木は固く絞った雑巾で
和室の畳や障子のお手入れをお忘れなく。畳は表面が傷まないように目にそって掃除機をかけていきます。食べこぼしなどの汚れがついていたら、住宅用洗剤を水で薄め雑巾で拭いた後、洗剤が残らないように水拭きもします。い草は湿気に弱いので、雑巾は固く絞ってから拭きましょう。障子の白木は、水拭きしても、化学雑巾で拭いてもシミがつく場合があるので、基本的にはから拭きします。どうしても汚れが目立つ時は、畳と同様に濡らした雑巾を固く絞って拭きましょう。また、日当たりが良い場所では障子の敷居に貼られた「敷居すべり」というテープが波を打ったり割れたりしてスムーズに開け閉めできないことがあります。そんな時は、敷居すべりを貼り替えしましょう。
冬場は冷蔵庫を掃除するチャンス
いつも食品が入っているため、普段はあまり掃除をしない冷蔵庫の中もこの機会にきれいにしてはいかがでしょう。寒い冬場なら、多少の時間は食品を外に出しておいても安心と言えます。庫内の天井や壁は湿らせた布巾で汚れを取ります。万一カビが発生していたら漂白剤を使いましょう。棚板とスノコはいったんはずして、漂白剤につけて汚れを落とします。結露水や食品の残留物がたまりやすい底面も、しっかり汚れを取り去りましょう。また、 冷風吹き出し口を掃除する時は、一度電源を切ることをお忘れなく。取手の内側は、気づきにくいですが手あかなどで汚れやすい部分。こちらも丁寧に拭き掃除をしてください。
換気扇も汚れを落として美しく
次にキッチンの換気扇。まずはカバーをはずして、掃除機でほこりを吸い取ります。羽根のほこりは濡れた雑巾で拭き取りましょう。油汚れがひどい時は、取りはずしてつけ置き洗いすることがお勧めです。もちろん電源をコンセントから抜いておくか、確実に電源オフになっていることを確かめてからお掃除を始めてください。
バスルームや洗面所もピカピカに
湿気が多いバスルームはカビの温床。ただし、カビは通常の浴室用洗剤ではなかなか落ちないものです。塩素系のカビ取り剤か、漂白剤を水で2~3倍に薄めたものを歯ブラシやスポンジで塗り、5分ほどたってから水で洗い流し、最後に水気を拭き取ります。表面のカビはこれで落とせますが、タイルの継ぎ目などにしみ込んだカビが落ちない時は、目地専用の防カビ剤入り塗料で目立たなくします。洗面所で気になるのは、蛇口やパイプについたサビ、カルキ。こちらは、練り歯磨きを歯ブラシや柔らかい布につけてこすって落とし、乾いた布で拭きます。こびりついた頑固なサビには、サビ取り剤を使いましょう。最後に防カビ剤で磨いておけば今後の予防になります。これで住まいの中はかなりきれいになるでしょう。気持ちもスッキリさせて、どうぞ良いお年をお迎えください。