エアコンやファンヒーター、加湿器などの使用で電気代が上がる冬場。どうにか工夫して、少しでも光熱費を抑えることはできないものでしょうか?そこで今回は、暖房器具の使用を控えて寒い日をホットに過ごすためのアイデアをご紹介します。簡単にできる方法が多いのでぜひお試しください!
厚めのカーテンをタイミングよく開閉する
家の外から冷気が侵入し、暖気が逃げていく代表的な場所は、何と言っても窓。まずはカーテンを厚めのものや遮熱効果のあるものに替えて、窓をすっぽり覆える長めのものにしましょう。さらに、窓ガラスに断熱シートを貼れば、二重サッシのような効果が期待できます。カーテンは人のいない部屋でも日中は開けるようにして、陽が落ちてきたら早めに閉めるようにします。それによって、家の中に太陽の熱をいっぱいに採り入れ、その暖かさをしばらく保つことができます。また、可動式のファンヒーターやストーブを使用している場合は、できるだけ窓際に置くようにして、外からの冷気をそこでシャットアウトしてしまいましょう。
扇風機やダンボールを使い電気代を節約
いくらエアコンの温度を上げても、なかなか部屋の中が暖まらないということは少なくありません。送風口に手を当ててみると温風はしっかり出ているのに寒く感じるのは、暖かい空気は軽いため天井近くにたまってしまうからなのです。それならば、室内の空気を上手に循環させて、暖かい空気を足元のほうまで回しましょう。ここで活躍するのが、冬場はお休みしている扇風機。天井に向けて風を送れば、空気が循環して部屋全体を暖かくすることができます。体感温度が上がるので快適に過ごせるうえ、エアコンの設定温度を下げても良くなるので電気代の節約にもつながります。それでも、冷気は床から忍び寄ってくるものなので、カーペットと床の間にダンボールを敷いて足元の寒さを緩和しましょう。ホットカーペットを使用している場合も同じように下にダンボールを敷くと、低い設定温度で効率的に足元を暖かくすることができます。
濡れたタオルで室内の湿度をキープ
湿度も室内の温度に影響します。それは、湿度が低いと体感温度が低く感じるからです。湿度は50%くらいが理想的です。そこで、普通なら加湿器の登場となるわけですが、やはり長時間使い続けると電気代が結構かかってしまいます。加湿器を使わなくても同じ効果を得るために、濡れたタオルを部屋の中に掛けるという方法があります。洗濯物を室内に干せば一石二鳥です。もちろんリビングに洗濯物では美観が損なわれますので、行える場所は限られますが、デザイン性の優れたタオルなどなら逆にインテリアの一部としても楽しめるかもしれません。
着るもの、身につけるもので防寒対策
暖房の工夫も大切ですが、そこで過ごす人の服装に気を配ることでも寒さ対策は十分にできます。まずは、寒さを感じやすい首元を温めるように意識しましょう。タートルネックやハイネックのセーターなどを着るのがベターですが、タオルを首に巻くだけでも首回りの血流が良くなり、何もしない状態よりずっと暖かく感じるはずです。最近は「着る毛布」という便利な商品が市販されているので、そうしたものを活用する手もあるでしょう。そして、先ほども触れた足元の寒さ対策として、靴下は厚手のものに、スリッパも温かな素材で足首まですっぽり入るような形状のものを選びましょう。また、湯たんぽを上手に活用すれば電気代をさらに浮かすことができます。お湯を注いだら、足元に置くのも良いし、胸に抱くようにするのもよいでしょう。また、こたつの中に入れれば、設定温度を下げても暖かく感じるので省エネにもつながります。下半身が温まれば、上半身は薄着でも寒さは平気になるケースは多いので、湯たんぽの活用は特におすすめです。身近に湯たんぽがない場合でも、60度程度のお湯をポットからペットボトルに注ぐことで代用できます。これならお湯を沸かす必要もなく簡単に行えますね。
軽い体操でからだを動かしポカポカに
こたつに入るとじっとしているばかりの時間が長くなりますが、座りながらでも1分ほどで良いので首を回したり、手を振ったりすることで、からだを温めることができます。また、一度立ち上がり、深々とおじぎを20回すると、おなかの動脈が刺激されて血行が良くなります。あるいは、首の後ろにある「盆のくぼ」と呼ばれるツボを温めるのも効果抜群です。ドライヤーを頭の後ろに回し、襟の隙間から20~30秒温風を送り込むだけでからだがポカポカしてきます。からだの内側から温まりたいなら、生姜を入れた飲み物を楽しむ方法があります。生姜をおろす手間は要りません。チュープ入りのすりおろし生姜を、たとえば紅茶に少々加えるだけで、からだをより温めてくれるホットティーが簡単に出来上がります。