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2016年4月のイエタンコラム
大型連休に向けた防犯対策

最大10日間の連休となる今年のゴールデンウィーク。海外に出掛けたり、国内でも少し遠くに足を伸ばしたりと、長めの旅行を楽しまれる方は少なくないと思います。気になるのは、留守中のセキュリティ。ちょっとした工夫で泥棒から大切な財産を守る方法はいろいろあります。そのポイントをご紹介しましょう。

防犯の基本は「留守中」と思わせないこと

防犯の基本は「留守中」と思わせないこと

空き巣は、実際に現場を下見して、あるいは電話などで留守かどうかを確認してから犯行に及びます。そこで、まずは「留守中」と思わせない工夫が大切です。留守であることを簡単に知らせてしまう行為の代表格は、郵便受けにたまった新聞や郵便。新聞は販売店に連絡して、留守中の配達をとりやめてもらいましょう。郵便物については、「不在留置」の手続きを行うことで、郵便局内で留めておくことができます。最長30日の期間を届けることが可能で、期間内に到着した郵便物等は届出期間終了後に配達される仕組みとなっています。もちろん近隣の親しい方や、マンションなら管理人さんに、届いた新聞や郵便物を一時的に保管してもらうという方法もあるでしょう。また、留守番電話の応答メッセージで「旅行中なので連絡がつきにくい」などと表明してしまうと、防犯レベルがグンとダウンするので要注意。自宅にかかってきた電話を携帯電話で受ける転送設定が行えるのならぜひ活用しましょう。そうすれば、通話相手に自宅を空けていることを知らせずに済みます。また、近所の方にしばらく留守にすることを伝えておきましょう。周囲の目が光っていれば、不審者も容易に自宅に近寄ることはできません。ただし、「留守であることを他の人には知らせない」という約束は念のためしておいたほうがよいでしょう。

いろいろな工夫で「在宅」のイメージを演出

いろいろな工夫で「在宅」のイメージを演出

留守中は、カーテンをしっかり閉めて外から室内が見えないようにするのは大切ですが、厚いカーテンは禁物です。近所に買い物に行くだけで日中から家をまっくらにすることはありませんから、「しばらく戻ってきません」とわざわざ伝えるようなもの。長期的に家を空ける時もレースのカーテンを引いておく程度にとどめます。洗濯物を干したまま出かける場合は、外から見えないように窓辺は避けます。乾いたものがいつまでも干してあると留守であることがわかってしまうからです。タイマーを使って、電気器具を自動的にオンオフできるようにする方法も有効です。照明はもちろん、ラジオやテレビのタイマーをセットしておけば、室内から音が聞こえたり、テレビの映像がカーテン越しに見えたりして、「室内に人がいる」という雰囲気を出すことができます。

便利な防犯グッズで万全の対策を

便利な防犯グッズで万全の対策を

防犯と言えば、大事なのは戸締り。玄関は二重ロックになっているとベターです。いわゆるピッキング犯も時間をかけて解錠することは避けたいので、異なる種類の鍵を設置しておくと安心度は高まります。また、意外と警戒が手薄になるのは、2階の窓やベランダのサッシ、そしてトイレや風呂場の窓です。こちらも鍵をしっかり掛けるのはもちろん、ガラスが割れにくくなる防犯フィルムなどを使用するとますます安心。また、サッシのレールに設置して戸が開かないようにするストッパーなども市販されていますので、そうしたグッズをぜひ活用しましょう。夜間の防犯に関しては、暗くなると点灯するセンサー付きの照明器具も便利。ソーラーパネル付きで夜間のみ点灯するものもあります。リーズナブルな価格で、設置も簡単なものが多数あります。

コツは泥棒にスキを見せないこと

コツは泥棒にスキを見せないこと

「外から家の中が見えないほうがセキュリティは高まる」と勘違いしている人が少なくありません。実は逆効果。敷地内、あるいは室内に入った泥棒も自分の行為を見られたくないのです。植木の剪定などは済ませ、道路からの見通しを良くしておきます。また、玄関前の植木鉢や庭にきれいな花が咲いていると近くを通る人々が目を向けるので、それも防犯効果を高めると言われています。多くの場合、泥棒は侵入しやすそうな家をじっくり探して回ります。そして、「スキがある」と思う家をマークします。たとえば、門扉がよく開けっ放しになっている家は「入りやすい」イメージを与えてしまいます。あるいは、留守なのに2階のベランダのサッシが半開きになっていたり、網戸があるとはいえトイレの小窓が開いていたり、そんな小さな「油断」もNG。連休向けの防犯対策も、普段からの意識が大切なのです。有料のセキュリティシステムに加入して、その会社のシールを玄関に貼っておけば、もちろん「入りにくい家」ということは主張できます。でも、もっと安価な方法はあるのです。たとえば夜間、門の前に人が近づくと点灯するセンサーを量販店で購入して設定するだけでも、住む人のセキュリティに対する高い意識はアピールできるのです。まずは「入りにくい」イメージをしっかり作ることをオススメします。

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